野菜の皮も使おう!

 みなさん、料理をする際、野菜の皮捨ててしまっていませんか??

野菜の皮の方が栄養素が高かったり、食品ロス問題の観点からも大切なポイントです!

今回は3つの野菜をあげて考えてみたいと思います!


➀にんじん

 にんじんはβ-カロテンを多く含みますが、皮付きのほうがβ-カロテン量が200μg(マイクログラム)ほど多くなります(可食部100gあたり)。

β-カロテンは、脂溶性ビタミンなので、ドレッシングをかけたり、油で炒めたりすることで、より吸収率がアップします。一方、にんじんにはアスコルビナーゼというビタミンCを破壊する酵素も含まれています。これはすりおろすと働きが活発になるため、ジュースにしたりすりおろしたりする場合は、食べる直前におろしたり、レモン汁を加えたり、加熱するなどしてビタミンCが壊れるのを避けましょう。

●皮をむかずに使えるにんじん料理 : きんぴら、浅漬け、サラダ など


②かぶ

かぶの根は、あくが少ないので下茹での必要もなくそのまま調理できます。体内のナトリウムを排出して塩分の摂りすぎを調節するカリウムは、皮むきよりも皮付きのほうが210㎎ほど多くなります(100kcalあたり)。

皮ごと食べるには、浅漬けや甘酢漬けなどがおすすめ。赤かぶを使うと、色合いも美しい漬物ができます。

●皮をむかずに使えるかぶ料理 : 漬物、サラダ、煮物、スープ など


③大根

大根の皮には、ビタミンCの吸収を助けるビタミン様物質(ビタミンに似た存在)の一種であるビタミンPが含まれます。大根の根の場合、皮付きと皮むきの主要栄養素の含有量を比べると大きな差はありませんが、カルシウム、葉酸、ビタミンCは皮付きのほうに多く含まれます。

大根の皮をむかずに食べるなら、大根おろしがむいています。そのまま生で食べれば、熱に弱いジアスターゼやオキシターゼといった酵素類も壊すことなく摂取できます。ただし大根おろしは、おろしたてに比べて、その20分後にはビタミンCが80%に減少するといわれていますので、食べる直前に作ることをおすすめします。

●皮をむかずに使える大根料理 : 大根おろし、切り干し大根、大根サラダなど



※カゴメのサイトを参考にしました。 https://www.kagome.co.jp/vegeday/nutrition/201801/9309/

DWCLA Public Health Nutrition

同志社女子大学 公衆栄養学研究室(今井具子ゼミ)のHPです。 ゼミの紹介や研究活動、食育媒体などを掲載しています。

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